火災保険料引き上げ
今月10月より主要損保会社で火災保険料の値上げが実施されます。
2018年5月、損害保険料率算出機構の届け出により住宅総合保険の参考純率が平均5.5%引き上げられました。大手損保会社はこれを受け、火災保険料を引き上げるものです。
保険料率
保険料率は「純保険料率」と「付加保険料率」で構成されており、参考純率は、そのうちの事故時の保険金に充てられる純保険料率にあたります。
引き上げの原因は、火災保険金の支払いが増えたからです。今回の参考純率改定に使用した保険統計データは2016年度までのものです。
改定率は、都道府県と建物構造で異なります。参考純率は保険会社が保険料を決める際の参考地ですので、保険料が一律5.5%引け上げになるわけではありません。
2018年度の風水害の保険金支払額は過去最多
今回の改定は、2016年度までの保健統計データでしたが、実はそれ以降の災害はもっと多いそうです。具体的には、2018年度の福井豪雨・大阪北部地震・台風21号など自然災害が多数発生。災害救助法の適用数は、東日本大震災のそれを上回っています。結果的に2018年度の風水害の保険金支払総額は1.6兆円と過去最高でした。
次回の保険料改定の時は、これらのデータを反映するので、火災保険料はまだまだ上がりそうです。
投稿日:2019/10/07 投稿者:中村 芳樹